京阪電鉄

京阪の駅サインは、濃紺地に薄いストライプがアクセントになるシックでモダンなデザイン。 京阪線(大津線以外)全線でほぼ等しく見ることができます。
文字間のきっちりとした和文、主張しすぎないサイズの欧文はその雰囲気を上品に彩ります。

そんな京阪の現在のサインが誕生したのは、2008年・中之島線開業の頃に遡ります。
全ての駅構内サインから車両デザイン・発車メロディまで徹底したリデザインを行い、 文字通り「CI」(コーポレートアイデンティティ)を確立しました。そのサイン"システム"の完成度の高さは私鉄随一です。

駅名標

レイアウトは漢字を大書き、下に平仮名と欧文を加えたオーソドックスなもの。
白帯に入る三角形の切り込みと、京阪の特徴でもある薄紺のストライプはささやかながら洗練されたスピード感を感じさせてくれます。
ただ隣駅の欧文表記はやや小さめ、美しくはありますが視認性という観点で見てしまうと若干惜しいかもしれません。

大規模駅だけでなく、普通しか止まらないような駅の小さな駅名標に至るまで 全てこの凝ったデザインの駅名標が整備されており、ある種"統一美"のようなものを感じてしまいます。

また、この駅名標がデザインされた後に京阪に駅番号が導入されたのですが、 こちらも現行のサインシステムに即したデザインのものが作られ、従来あった駅名表に上貼りしても そこまで違和感を感じないようになっています。

和文フォント 新ゴ
欧文フォント Frutiger
文字 当駅:漢字・ひらがな・英語
隣駅:漢字・英語
色調 紺地・白文字
ジャンプ率 大きめ
進行方向の明示 あり・切り込み
その他 ・会社ロゴ入り

京阪本線 中書島駅 (2016年3月)

京阪本線 中書島駅 (2016年3月)

ナンバリングが導入される以前のもの
京阪鴨東線 出町柳駅 (2011年8月)


文字間は詰め気味

横長の駅名標で表記文字が少ない(2~3文字程度)とき、 文字間を空けてレイアウトされることが他社の駅名標ではよくあります。
しかし京阪の場合、当駅名の部分は文字数に関わらず文字間が詰まっているのも特徴でしょう。

京阪の駅名標では当駅名の余白部分にはストライプになっており、 文字間を空けない(→敢えて広めの余白を作る)でいても間延びした印象がせず、 むしろ美しい「空間」を作り出すことに成功しているのではないかと、見た印象として思いました。


京阪本線 三条駅 (2016年3月)

誘導サイン

駅入口

駅構内の誘導サインも、基本的には濃紺+薄紺ストライプに白文字というスタイルで、 乗り場のサインも同様のデザインとされています。

写真のサイン、日光が強く照りつけられているためかストライプが若干強調され、 白文字といくらか被ってしまい少々可読性に欠けています。
地下駅・屋内と地上駅・屋外では同じサインを設置しても可読性に差が生じてしまうという好例かと思われます。

(この写真のタイプの場合、内側から照らす電照式(光を透過させるために、文字がやや透明)なために 特に昼の可読性に難が発生してしまっているとも言えます)


京阪宇治線 宇治駅 (2016年3月)

きっぷ売場

これまで見てきたサインはいずれも青系色でしたが、 例外的に乗車券の購入箇所を指すサインは緑地になります。


京阪宇治線 宇治駅 (2016年3月)

のりば表記

ホーム番号表記は番線名だけ記されていますが、下部にはしっかりと京阪のロゴが貼付られています。
細かな仕様ですが、やはり統一感を感じます。


京阪宇治線 宇治駅 (2016年3月)